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世界がつまらないと感じ始めたのが小3の春。
きっかけは、ほんの些細なことだった。
「おまえ、気持ち悪い」
子供じみた暴言。
「そう、なんだ……」
それをみすみす認めた僕は。
幼すぎる故に、素直すぎた。
自分を気持ち悪いと認めた僕。
その噂は、みるみるうちに広がって行った。
人間とはおかしなもので、1人が始めた悪意は、関わりの有無に関係なく伝染するらしい。
周囲はそれを次第に、
当然の事実だと認識し始めた。
「キモい」
「クズ」
「死ね」
気付いた時にはもう、遅かった。
僕はすっかり、
虐められっ子になっていた。
そしていつの間にか、
ひとりぼっちになってしまっていた。
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