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何、これ、夢?
抱きついてる和を離し、顔を覗きこんだ。
「和?和なの?」
「うん。ごめんね、何も言わず帰っちゃって。」
「やっぱり…帰ってたんだ?」
寂しそうに言う俺の手を取って、リビングに向かう。
「仁の好きなパスタ、作ったよ。……それと、今日は…鍵を返しに来たんだ。」
うん、わかってる。
和は、ここにいられる訳はないってことは。
わかってるんだけど……
「和、今日は…泊まってく?」
「うん。そのつもりだよ。さ、食べよ!」
和の笑顔を見ると、きっと上手くいったんだなって思った。
「若い俺と、上手くいったみたいだな?」
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