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ベッドに入り、和はいつもと同じように、すっぽりと俺の胸に入る。
でも、これが最後だと思うと、抱き締める腕にも力が入る。
「和、幸せにな。向こうの俺が悪さしても、きっと、和一筋だから、許してやって?」
「フフフ、うん、わかった。」
俺は、和の温もりを覚えていたくて、しっかりと抱き締め直した。
「大人の仁とキスしたら、浮気?同じ人でも、浮気なの?」
和が俺の顔を見ながら、そう聞いてきた。
「今までにないパターンだから、いまいちわかんないな。どうして?」
俺は、少し後ろめたい気持ちを隠して、ふざけたようにそう答えた。
それでも和は
「仁とキスしたい……。」
そう言った。
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