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「俺も亀がいるから、浮気になっちゃうしな~」 なんてわざと言うと プーッと頬を膨らませて、また俺の胸にくっついた。 俺はこれが最後なんだと、覚悟をして、ゆっくり和に話をした。 「和のそばにいる仁は俺だ。そして、俺のそばにいる亀は和だ。だから、何も寂しくないだろ?和も安心しろ?この年になっても、俺達は愛し合ってるから。…もう、ここに来ちゃ行けない。」 和は涙をいっぱい目に溜めて、俺を見上げた。
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