393人が本棚に入れています
本棚に追加
「未来がわからないから、1日1日を楽しみに生きる。そして、過去に戻れないから、後悔しないように毎日を頑張る……だろ?」
「うん、そうだね。」
「和も自分の時代を幸せに生きるんだ。……だから、さよならだ…和」
本当は、さよならなんかじゃない。
だって、これからもずっと一緒なんだ。
でも…、今、目の前の和は、俺が守るんじゃなくて、あっちの俺だから。
「さよなら…仁」
俺は和の涙を拭って、もう触れることのない、17歳の和の唇にキスをした。
忘れないように―――
最初のコメントを投稿しよう!