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「とにかく、何でこうなってるのか教えて?」
できるだけ優しく声をかけた。
するとそいつは、いきなり正座をして
「お願いします。何も聞かず、俺をしばらくここに置いてください」
そう頭を下げた。
「バカ言うな。名前も何も知らない初対面の奴、なんで面倒見なきゃいけないんだよ!」
優しく声をかければ、調子に乗りやがって。
「絶対に話すから…。ちゃんと話すから…。もう少し待って。」
目に涙を浮かべて俺の腕を掴む。
…その顔、亀の必殺技。
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