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「わ、わかった。とりあえず泣くな!」
潤んだ目で俺をジッと見つめている。
こいつ………ずるい。
「じゃあ、俺の言うことはちゃんと聞けよ。……で、名前は?なんて呼べばいいの?」
俺は仕方なく折れた。
「え、いてもいいの?嬉しい、じ~ん!」
また思い切り抱きつかれた。
亀とダブらせる俺は、ズルいのだろうか。
「仁が、名前つけて?」
「あ?お前、犬か!…ん、じゃあ、和。和也。」
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