プロローグ

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最近俺は、同じ夢を見る。 顔は見えないのに、絶対に亀だとわかる。 少し寂しそうな声だから、笑顔ではないのかな。 「仁、手を繋いでよ。」 「俺も連れて行って。」 「ずっとそばにいていい?」 俺は、嬉しくて手を伸ばすのだけど、亀の手が掴めないんだ。 でも目が覚める所は決まって、亀が綺麗な笑顔でこう言うんだ。 「仁、大好き…もう少しで会えるから。」
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