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和は亀なの?
そう聞いてしまおうとも思ったけど、今は、まだ和との生活が始まったばかりだ。
もし、本当に亀なら、俺はそのうち、きっと目の前の和も好きになる。
……好き?
俺は亀を……好き。
友達としてじゃなくて?
「仁!仁ってば!」
和の声で、我に返った。
「何?もう食べ終わった?」
「うん。もう腹いっぱい!」
また和が可愛い笑顔でそう言った。
なんでかな。
この笑顔は、俺を暖かく包んでくれるんだ。
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