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「帰らないよ。ずっと仁といたい。仁がいい。仁が……」 そう小さな声でつぶやいた。 仁って、俺なのに俺じゃない誰かに言ってる気がした。 なんだか、俺じゃない誰かを想って泣いてるのが、切なくて、和の唇にそっと口付けた。 和は、びっくりしてたけど俺を見て、優しく微笑んだ。 その笑顔は、過去に見た亀のはにかんだ顔だった。 俺、亀に……そして和に恋してる。
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