393人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
K
仁、帰るんだ?
ちょっと前までは、俺を誘ってくれてたのに、最近全く声をかけてくれない。
ずっと断ってたんだから、当たり前か。
いつも俺を見ててほしいなんて、ムシがよすぎるよな。
それでも仁は俺に優しくしてくれてた。
俺は、甘えないなんて思ってて、結局、仁に甘えていたんだ。
帰って行く仁は、どこか楽しそうで、嬉しそうで、誰に会うんだろう…って、胸が痛い。
彼女ができたのかな?
きっと、その子は素直に仁と向き合ってるんだろう。
仁の笑顔が、そう物語っていた。
最初のコメントを投稿しよう!