393人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
だんだん日も暮れて、辺りも暗くなってきた。
横に歩いていた和が、少し後ろを歩く。
「どうした?」
振り返って和を見ると、少し足を引きずっている。
「慣れてない靴だったから、マメが潰れたみたい。」
俺は和の手を握った。
和は驚いた顔で俺を見た。
「え、仁?誰かに見られるよ。」
「いいじゃん、別に。」
和に笑いかければ、和は俺の手をギュッと握りしめて、ゆっくり歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!