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「それ、どう言うこと?」
亀が上田に聞いた。
「俺と中丸で見たんだよ。赤西と亀が手を繋いで歩いているの。」
「俺と……手を………」
亀が、考えている。
考えても、あれ、亀だけど亀じゃないから!
「……………」
俺は黙ってしまった。
やっぱり、見られてたんだ?
「絶対、亀だよ!」
「でもさ、俺もそう思うんだけど、ちょっと若い気もするんだよな。」
「そう。それに最初、女の子だと思ったけど…」
「…いや、やっぱり亀だよ!」
中丸と上田がその日のことを、延々と話し合っている。
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