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前に和を連れてきたイタリアン。
亀と向かい合い、席に座る。
ダメだ…本当に照れる。
「亀は何にする?」
「うんと、俺、これ!」
メニューを指差す姿は、17歳の亀のままで、微笑ましかった。
選んだのが、この間和が頼んだのと一緒だし。
出てきたサラダを目の前に、亀は難しい顔をしている。
「トマト食えないんだろ?」
俺は、亀の皿からトマトを自分の皿に移した。
「ありがとう。フフッ」
和と同じ。
当たり前か。和は亀なんだもんな。
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