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部屋は、俺と亀と2人になった。 「なんか、ごめんな。」 俺が亀を見れば 「何が?久々に仁の家に来て、超懐かしいんだけど。」 微笑んで俺を見る。 「もうずいぶん来てないよな?あの頃、いつも泊まってたよな。亀の髪、俺が乾かしてさ~。途中で寝ちゃうから大変だったよ。」 「それは、仁が乾かしたいって言うから…」 そう言った亀は、耳まで赤くなっていた。 「何、いまさら照れてんだよ!」 「あのさ、仁は、俺が仁って呼んで嫌じゃない?俺…仁って呼ぶと、昔みたいに甘えちゃうんじゃないかって、心配になるんだ。」 亀が俯いてそう言った。
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