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確かにそれは、昔、仁が醤油をこぼした所。 俺はしゃがんでる和に、思わず聞いてしまった。 「和は……俺?」 和は、振り向いてニッコリと微笑んだ。 「うん。そう。俺は、17歳の亀。……和也。」 そんな簡単に認めるんだ?もう少し、誤魔化すのかと思った。 「そっか。何となく、わかってたけど、改めて聞くと驚くわ(笑)」 和は立ち上がって、俺と向き合った。 「亀、教えて?亀の好きな人は誰?」 「え?」 突然に、それもずいぶん、直球だな。 とりあえずソファーに座らせ、俺も隣に座った。
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