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映画を見ている夢を見た。
なぜか「北野武監督作品」だった。
とある田舎、先祖代々続く大地主の家に、多くの警官や軍人が怪我人を連れてやって来た。
この家で治療を行う為に、家人に短期接収及び協力を要請する。
運び込まれて来たのは、ウィーンの皇太子夫妻だった。
重傷の皇太子は奥の間に運ばれ、医師と看護師が慌ただしく、家人達に指示を行う。
下働きの女中達が、軍人達の監視下で、必死で竈で湯を沸かし、屋敷中のサラシを供出し、煮沸を行っていた。
男衆の殆どは徴収され、戦地に赴いており、家人は女ばかり。
家長である長男も出兵しており、家は先代の妻が取り仕切っていた。
戦地に息子を穫られた、との思いが強く、事ある毎に「家風」を理由に軍人達と衝突する。
息子の出征前日に嫁いで来た嫁は、軽傷の皇太子妃の手当てと世話を任されるが、言葉が通じず、また厳しく家風を教える家長である姑との間で苦労する。
結局、必死の治療も虚しく、皇太子は亡くなってしまい、厳戒態勢の中、夫妻は軍人達と共に去って行く。
嵐の様な数日前の後、家人達は軍部より「この件は口外無用」と厳しいお達しが出る。
監視が続く数年後、終戦を迎える。
南方に赴いていた息子には、既に戦死の知らせが届いていた。
使用人の男達もその殆どが戦地で命を落としていた。
やがて農地解放により、山林及び田畑の殆どを失う事になる。
女のみ残された家で、姑と嫁、一人だけ残る事になった下働きの女中の三人は、小高い山の中腹にある先祖代々の墓の前で途方に暮れる。
ここで映画は終了する。
席を立った私は、なぜか24歳に戻っていた。
この映画は母や姉と3歳の姪、父方の伯母の4人で見に来ていた。
映画館の入った複合施設を出ると、当時付き合っていた彼がバイクで迎えに来ていた。
夢ならではの事で、彼を毛嫌いしていた姉や伯母が、気安く彼と談笑しながらショッピングモールを駐車場に向かって歩いていた。
当時、彼との結婚を反対されていた私は、皆の笑顔に安心した所で眼が覚めた。
なんだかな~…。
本日は分析不可能です。
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