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あまりにも早い動きだったため、ジングには青年の動きが見えなかった。
それはルノアスも同様だ。
ジングがふと気づいた時には、青年がルノアスを足蹴(あしげ)にしていた。
「まだまだ俺の力まで到達していないな、ルノアス。"契約"したなら、お前の力は……」
そのとき、青年はルノアスから放たれた殺気に驚き、思わず足をルノアスから離していた。
「まぁ、大体……合格かな」
嫌そうに言うと、青年はゆっくりと移動をして、再び窓の縁に座った。
「あの……あなたは、誰ですか?」
ジングは少々不安ながらも、青年に質問をした。
「あれ?知らない?まぁ、最近人間界にいることが多いしな……」
青年は自分があまり知られてないことに驚いていた。
「俺の名前はジャック・ロイドっていうんだが……。本当に知らないか?これでも"三大悪魔"の1人だぞ?」
青年ことジャック・ロイドはジングの反応を見てみる。
ジングはジャックの言葉を最後まで聞いてしばらくしたあと、「あ!」と言った。
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