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海里は驚きと、不安を混ぜ合わせたような表情で私を見てくる。
驚くのも無理はないだろう。
いつも私は、内気で人見知りが多く一人では余り行動を起こさないタイプだった。
でも、今は違う。
あの内気な所も、人見知りばかりしてしまう性格も、今では嘘のようだ。
海里は、はぁーと深い溜め息をすると、
「分かった。……でもその代わり、私も珠稀について行く」
決意したように静かにそう言う。
「いいの?もしもの事があったら………」
私はそう言う。その言葉に来ないで、傷つくのは私一人でいい、そんな感情を込めて。
でも、海里は
「その時は一緒に……親友でしょ」
海里は笑顔で答えた。
海里……ありがとう。
貴女に出会えてよかったと思ってる。
いつも、学校で何気ない事を喋ったりして、平和な時間を過ごして。
これが終わったら、また呑気につまらない話でもしようね。
この平和が永久に―――――――
そんなことを思いながら、私達は、山のふもとまできた。
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