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「せ か いぃー♪暇だよ暇だよ何か面白いことない?ねぇない?ない??ってか、幕末行きたい。超行きたい!!トリップしたい!あ、やっぱスリップが良い!!スリップしたい!!ものっそ暇だしスリップしたいスリップしたいスリップしたいぃ~!!」
「・・・ウザイよ」
はい、只今騒いでいたのは
望月 誠咲-モチツキ マサキ-
そして、誠咲を一言で黙らしたのが
零雨 誠海-レイウ セカイ-です。
この二人は、小学校からこの高校まで一緒に上ってきた親友とも言える間柄だろう…
だが、そう思っていないしそうも言わないのが二人の間柄である。
「暇なんだもぉん・・・」
「なら、小説でも読んでろ」
「もぅ無いもん・・」
只今、読書中の誠海に誠咲は、話し掛けるが当然の如く軽くあしらわれている。
誠海の机に肘を着いて項垂れている誠咲は、読書中の誠海の本の表紙を見た。
「・・・!!芹沢 鴨!!」
「五月蝿い。どうせお前じゃ途中で飽きる本だ。」
誠咲は、表紙に書かれた文字に反応を示した。が、誠海は、そう言うと読んでいた頁を誠咲に見せた。
「う゛っ・・・ぁれ?何だろぅ・・頭が痛いやぁ~・・・」
「そお言う事だ。」
頭を押さえる誠咲を尻目に誠海は、また読み出した。
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