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「・・・えっと、それは、本当の話で?」
「はい」
「「・・・・・」」
誠咲は、信じきれずに問いかけたしかし、言い切られてしまった。
(アレのツレがこんなにも大人しい人なのかぁああ?!)
(もっと大人しい人を想像してたんだけど・・)
二人は、心の中でそう呟けば溜め息を吐いたのだった。
そんな時、その話に出てきた人物が現れた。
「夜~!!何してたんよ~もぅ待ちくたびれたしぃ~」
「お前は・・・少し大人しくする事を学習しろ!!」
赤毛の男に“夜”と呼ばれた楽士は、持っていた琵琶で赤毛の男の頭を殴った(←此処重要ですよ!!かなり!!)。
「うっそ?!」
「うわぁ・・」
それを目の当たりにした二人は、目を真ん丸に見開いた。
「ったく・・少し目を離せば此だ。私の身にもなれ!!朝の所為で何れ程私がとばっちりを受けているのか知ってるのか?」
“夜”は、赤毛の男“朝”を眉間に皺を刻みながら怒りの籠った瞳で睨み付けながらそう言い放った。
“夜”は、散々“朝”を叱り付けた後、二人に向き直った。
「大変お見苦しいモノをお見せしました。私は、夜城-ヨルシロ-と申します。そして、此方が双子の兄の・・」
「朝城-アサシロ-言うんよ♪よろしくだしぃ~」
朝城は、怒られていたはずなのに何食わぬ顔で自己紹介をして二人にピースした。
「・・ 死 ね 。」
ただし、誠海の怒りを買ったのは、言うまでもない。
「だから、ストぉおおプぅうう!!!(汗)」
そして誠咲は、誠海を必死に抑えたのだった。
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