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「例外?」
「彼等は、一番最初にこの時代に翔ばされて二人だけで今も行動しています。」
誠咲が不思議そうに首を傾げれば夜城は、そう答えた。
「一番の古株ねぇ・・・」
「彼等は、心優しい方なんです。・・だから、“神の造り出したこのゲームを潰すことを誓った”」
夜城の眉間に深く皺が刻まれ影が差した。
「ゲーム?」
「・・奴は、俺等の命を弄んでいると?」
誠咲は、首を傾げ、誠海は、眉を寄せてそう問い掛けた。
誠海の言葉に朝城と夜城は静かに頷いた。
「俺等は彼奴の操るキャラクターに過ぎんのよ」
「奴が“脳-コントローラ-”で我々は、“手足-プレイヤー-”と言う事・・」
夜城の声色が低くなる。
「・・・彼等は、そんな私達を救う為にこの時代から消そうとしてる・・」
「逃れる術は、“死のみ”、か・・・」
夜城の言葉に誠海は、続ける様に呟いた。
「・・その人達って」
「剛力者スキルの霍、鞭使いスキルの荵・・・二人の通り名は、“灰廃コンビ”」
「「!!!」」
夜城の言葉に二人は、目を大きく見開いた。
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