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歳「おい」
雛「は、はいっ」
歳「お前は何者だ。何処から来た」
雛「え…えと……」
総「まずは土方さんが名乗りやがれですよ」
歳「あ゛?」
総「僕は沖田総司です」
土方が眉間に皺を寄せたのを無視して、にっこり笑いながら雛を見つめる沖田。
雛「沖田…総司…?」
総「はい」
勇「うむ。挨拶は大切だな。儂は局長の近藤勇だ」
敬「山南敬介と言います。私は総長を務めています」
雛「よ、よろしくお願いします…?」
ペコリと頭を下げる雛を、土方以外の三人は微笑みながら見つめた。
勇「いやぁ~いい子だなぁ」
総「ほら、土方さんも」
歳「はぁ……土方歳三だ。副長を務めている。で、てめぇは誰だ」
ぼ~っとしながら、どこかで聞いたことあるなぁなんて思っていた雛は、土方の声に引き戻された。
雛「雛……朝霧 雛です」
敬「可愛らしい名前ですね」
雛「あ、ありがとうございます…」
雛は山南の言葉にほんのり頬を赤らめ、ふにゃりと顔を綻ばせた。
総「あなたって人は…本当に可愛らしいですね」
雛「??」
隣に座っていた総司に頭を撫でられて、雛は小首を傾げる。
歳「お前はどこから来た」
雛「東京、です…?」
歳「ぁあん?何処だそりゃ」
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