0章 『思』の原点

2/2
前へ
/34ページ
次へ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ そこはみたこともない世界だった。 暁の空、地上には炎が渦巻いている。 しかしこの世界にはもっと異常なことが起きていた。 大きな城、他にもたくさんの建物が空中に浮いている。 魔法…いやそんなレベルじゃない…施設まるごと浮いているのだ。 少年たちの前には1人の男がいる。 少年の周りは光で包まれていた。 「くそ!」 少年は肩で息をしながら膝をついている。 そこに少女が少年の名前を叫び駆け寄ってきた。 「来るな!!」 少年はそれを制した。 「でも…」 少女は今にも泣き崩れそうな声で言った。 「俺は…大丈夫だから…」 少年は満身創痍になりながら、少女を悲しませないように笑顔を作った。 「約束…守れなくてごめんな」 「!!!」 そう言いながら少年は光に飲まれていった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加