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そこはみたこともない世界だった。
暁の空、地上には炎が渦巻いている。
しかしこの世界にはもっと異常なことが起きていた。
大きな城、他にもたくさんの建物が空中に浮いている。
魔法…いやそんなレベルじゃない…施設まるごと浮いているのだ。
少年たちの前には1人の男がいる。
少年の周りは光で包まれていた。
「くそ!」
少年は肩で息をしながら膝をついている。
そこに少女が少年の名前を叫び駆け寄ってきた。
「来るな!!」
少年はそれを制した。
「でも…」
少女は今にも泣き崩れそうな声で言った。
「俺は…大丈夫だから…」
少年は満身創痍になりながら、少女を悲しませないように笑顔を作った。
「約束…守れなくてごめんな」
「!!!」
そう言いながら少年は光に飲まれていった。
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