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「終わったー!」
静まりかえる教室の中で1人の少女が叫んだ。
「うっせーよ」
少女の隣の席の少年が筆記具をかたずけながら言う。
少年の名前は剱夜一真(キルヤカズマ)、アルミティア学校の下級生だ。
「テストが終わったんだよ?学生が解放される瞬間じゃん、かずま嬉しくないの?」
そしてこの少女は蒼星煉香(ソウセイレンカ)、彼女も一真と同じ下級生だ。
「嬉しいは嬉しいけど俺は煉香と違ってちゃんと勉強してたから疲れてんの」
一真はだるそうな顔で言い捨てた。
「はぁーなによ、その言い方!」
煉香は明らかに不機嫌そうな顔をしている。
しかし一真は気にしないで続ける。
「てか俺達この後、守護石魔法訓練あるじゃん」
そう守護石、それがこの世界で誰もが持つ特殊なものだった。
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