第5話~恋として~

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「…………い、…つ……おい…………おいっ刹っ」 窓の外を眺める俺に隣の席の篠坂が小声で話しかけていた。 「…あ、ごめん、なに?」 小声の篠坂に対して、普通に話す俺。 そんな俺に呆れたように篠坂は小声で言った。 「お前なにボーっとしてんだよ…。俺じゃなくて……ん!」 そう言って篠坂が指差した方を辿って見ると、 「眞中くん、早く読みなさい」 随分とご立腹の教師様。 「あ、すいません…」 「179な」 「おお、さんきゅ」 ぺこりと教師に頭を下げると、篠坂がページ数を教えてくれた。 いざ読もうと教科書を持ちながら席を立つ。 そしてちらりと横目で窓の外を見ると、何やら騒ぎが起きていた。
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