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「っ………………」
固まってしまった。
その騒ぎの真ん中には佳奈がいて、しかも蹲っている。
…………嫌な予感がする。
「?…刹?」
「眞中くん、どうかしましたか?」
隣で訝し気な顔をする篠坂の声と、まだ怒りが収まっていないらしい教師の声。
「………………」
その二人の声を無視して、俺はその騒ぎの中心にいる二人を凝視する。
佳奈と、一人の男。
「………っ!?」
あいつ!!
今佳奈に触ってなかったか!!?
教科書を投げ捨てて窓にへばり付く。
「刹!?
お前どうしたんだよっ?」
慌ててそう言う篠坂も、少し怒りの混じった声になっている。
まあ、無視しつづけていたら当然といえば当然。
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