第6話~刹として~

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「……………」 「……………」 男の子と話しくらいは、まともに出来るようになった。 けれど、触られるのは未だに慣れない。 やっぱり、嫌悪感が背筋を走ってしまう。 でも、 何より、 あたしは宣言した。 刹以外の男の人には触らせないって。 だから… 「おぉぉい。 おっ待たせ~~……って…あれ?何?この微妙な空気」 喧騒で溢れ返っているはずの中庭なのに、何故かその声がはっきりと聞こえるのは、あたし達に向けられた声だから。 もしくはその声が、よく知っている人の声だから。 もしくはデカすぎる声だから。 「実弥ちゃん、もう一つ持ってよ~……………」 その声に少し遅れて、後ろからちょこちょことやって来た人物。 この人の声もはっきり聞こえる。 どうやら原因は、二番目だったらしい。
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