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「実弥、もうちょっと持ってあげなよ。
絵里華、実弥だけで行くと買い過ぎるからって付いていったのに意味ないよ」
手にいっぱい食べ物を抱えている二人に注意する。
おでんを買いに行ったはずなのに、二人の手にはおでん以外の食べ物まで納まっていた。
二人とも、
「…ごめんなさい」
「…ごめん」
素直に謝った。
「で、どうしたの?二人とも。
せっかくふた……」
「み、実弥ちゃんっ!」
はいはい。
二人の魂胆まる見えだから。
どうせあたし達を二人っきりにしてくっついちゃえ、とか思ったんでしょ。
ただでさえ、こんな浮足立った学園祭で付き合いだすカップル多いから、その勢いで、とか思ったんでしょ。
ホント、余計なお世話だよ。
二人とも。
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