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AM6:30 修一の家
「・・・ふぁ」
朝か、と思いながらゆっくりと瞼(まぶた)を開くダンテ。
しかしまだ眠り足りないのか、布団にくるまって二度寝に移ろうとする
「・・・・・・もう一眠り」
「起きろ愚弟が」
そうはさせまいと、既に起きていたバージルが閻魔刀の鞘でダンテの頭を思いきり殴り、室内にガァンと鈍い音が響く
「ぐ・・・おおぉ・・・」
頭を押さえて悶えるダンテ。
悶えるのも無理はない。
バージルは鞘に魔力を込め、硬質化させて殴ったのだから
「早くその寝癖を直せ。そしたら修一の手伝いをするぞ」
「わかったよ、クソ・・・」
最悪の目覚めだチクショー、と
心の中でそう呟きながらダンテはくるまっていた布団から抜け出し、起床する。
同時刻 唯の家
「ん~・・・よく寝た」
上半身を布団から起こして伸びをしながら、アクアは小さく呟いた。
ベッドを見ると、唯はまだグッスリと眠っていた
「起こさないように動かないと・・・」
アクアは小声でそう言い、ゆっくりと動いて唯の部屋を出て、リビングに向かうと、既に起きていた真紀がエプロンを着用して立っていた
「おはよう、アクア」
「おはようございます、真紀」
真紀が微笑んで挨拶をすると、アクアも真紀と同じように微笑んで挨拶を返す
「起きて直ぐで悪いけど、顔を洗って着替えたら朝御飯作るの手伝ってもらえるかしら?」
「はい、いいですよ」
「ありがとね、私は先に準備してるわ」
そう言って真紀はご機嫌そうに鼻歌を歌いながらキッチンに向かう。
それを見たアクアは早足で洗面所へ向かい、そこで顔を洗い終えると真紀が待つキッチンへ向かった
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