最後の日常

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ある朝彼は寝坊してしまった。 いつもなら朝の7時くらいには目を覚ますのだが今日に限って8時ちょうどに目覚めた。   「やばいぞ……遅刻だ…てか急げよ俺」と一人でツッコミをいれ今現在服を着替えてる途中である。 家から学校まで徒歩で15分走っても10分かかるかどうかだ。 その前に昼飯をコンビニで買わなければならない。 九条裕也は一人暮らしである。父は単身赴任で海外に母はそれについて行った。 それからは晩御飯など時間があれば作るようにしており、この生活が2年も続いているので家事は一通りできる。  しかし朝は早く起きるのが嫌でいつもコンビニのお弁当を買って食べている。 (現時刻…8時10分…ここから走って行ってもギリギリつくかどうか……コンビニもいくので 5分使うと考えて……無理だ) 裕也は慌てるのをやめた。もう遅刻でいいとあきらめたようだ。 裕也は着替え終わると2階に降りていった。 この家は3階建てで8LDKという大きめな家だ。 一階は玄関はもちろん客間が2部屋ある。 2階はキッチン、リビング、ダイニングルームがあり人10人は簡単に入る。
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