ようこそ、黒猫さんのお店へ!

3/5
前へ
/9ページ
次へ
カランカラン 扉のベルがお客様の来店を店内の黒猫さんに届けます 「いらっしゃいませ」 「おはよう、黒猫さん」 「おや、白鳩君。おはようございます」 どうやらお友達の白鳩君でした それでも彼は優しく微笑みます 「今日は?」 「頼まれてたバームクーヘンを配達に来たよ」 「ありがとう!」 「今回のは、雪音ちゃんのママ作だよー」 「白雪さんの手作り!」 どうやら知り合いが作ってくれたおやつを届けてくれたみたいです 黒猫さんテンション上がってます! 「いつもありがとう、今日のお礼はどうしようか……………」 アゴに手を当てて、黒猫さん考え中です 「黒猫さん、今日は茶葉が欲しいんだけど」 「茶葉?珍しい、君が紅茶を飲むなんて」 「雪音ちゃんと約束してるんだよー、珍しくて悪かったね!」 「ふふっ、すまない。すぐに用意するよ」 黒猫さんは無邪気に笑って、お店の奥へと引っ込んで包みを持って帰ってきました 「はい、昨日焼いたケーキも入っているから白雪さんへのお礼とティータイムに食べておくれ」 「ありがとう黒猫さん!」 その後に、他愛ない話をしてから、「時間だ!」と慌てて首に包みを下げて白鳩君は飛んで行きました 「ふぅ、私もティータイムにしよう」 お店のテーブルに早速貰ったバームクーヘンを、一切れ 黒猫さん特製ブレンドの紅茶とポット 綺麗な琥珀色がティーカップを満たして、ゆらめく 「いただきます、白雪さん」 バームクーヘンをくれた知り合いに感謝を込めて、一口 「白雪さんのバームクーヘンは芸術品だ」 笑みを浮かべて、紅茶も一口 黒猫さんの至福の時はこうして過ぎていく
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加