ようこそ、黒猫さんのお店へ!

5/5
前へ
/9ページ
次へ
「さて、もう少ししたら今日は閉めよう」 自由人、いえ自由猫の黒猫さん 開ける時間はいつも変わりませんが、閉める時間に決まりはありません お客様がいつご来店するかは、お客様次第 黒猫さんが招くだけなら、話は変わりますがそうではありません 「ふぅ、紅茶を飲んで、バームクーヘンを食べながら決めよう」 パパッ、と紅茶セットに頂いたバームクーヘンをちょっと豪華に二切れ テーブルに並べたら、準備完了です ポットから流れ出る琥珀色の滝が、カップを満たして辺りに良い香りを漂わせます 「ふふっ、少し豪華に二切れも用意してしまった」 あらあら黒猫さん、上機嫌ですねっ とっても嬉しそうです 「いただきます、白雪さん」 再び、白雪さんにいただきますしてから一口 「美味しい…………」 笑みを浮かべて、溜め息をこぼす黒猫さん 本当に美味しそうですね 「ふぅ、紅茶が美味しい。本当に甘いものは美味しい…………」 黒猫さんは甘いもの大好きですもんね! 「さあ、今日はお店を閉めようか」 組んでいた足を解いて、立ち上がる お店の扉を開けて、プレートを【オープン】から【クローズ】へ 最後にこちらに一礼してから、ガチャンと鍵を閉める お休みなさい、黒猫さん
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加