修行 ②

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ドオォォォン!! と大きな音をたて、黒い物体が地面に勢いよく叩きつけられた・・・ と同時に大きくへこむ地面・・・ 周辺に上がる土煙・・・ 土煙の所為で前が見えない・・・ それでも私たちはもしものことがあった時のために3人で固まっていた それから土煙が消え、辺りが見えるようになり、徐々に黒い物体の落下地点も見えてきたが・・・ 私達は黒い物体の正体に肩を落とした やっぱり・・・ 蒼牙だったんだね・・・ そう思うのは当然だった 今まで師匠と修行した回数が771回ぐらいだったけど、そのうち私達が勝った回数は0勝だった でも、師匠が強すぎるのもあるけど、私達が弱すぎるということがあったから・・・ でも、すべての土煙が消えたとき、私達は驚きのあまり言葉を詰まらせた こんな・・・ こんなのは・・・ あまりにも酷すぎる・・・ その場にいた全員がそう思っただろう・・・ 恵 「酷い・・・ なにもここまでしなくても・・・」 恵ちゃんの言っていることに私は共感した 蒼牙の体中には大小、さまざまな切り傷ができ、そこから、尋常じゃないほどの血が溢れ、さらに皮が剥げ、肉が見えていたから 春 「さすがにこれは 許されることではないぞ・・・!!」 春ちゃんが師匠に対する怒りを明らかにしていた ふと、蒼牙の体を見てみると・・・ どうやら、まだ、出血しているみたいだった 蒼牙の自己再生能力が傷口を塞いでいるが、傷が多いため、間に合っていないらしい・・・ このまま、止血しないと 蒼牙は死んでしまうかもしれない・・・ そう思った私は2人に呼び掛けた 桜 「2人とも、今はとにかく蒼牙の傷を治そう」 3人で蒼牙に回復術をかけ始めた
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