巫女

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「お怒りはごもっともでございます。しかし不肖サフラミ、妃殿下様にお伺いいたしますが、2人の王子様が皇太子となり得ましょうか?天に2つの陽がなきように、国に2人の君主有ればその国は必ず滅びゆく宿命を背負わなくてはなりません。」 確かに、同時に2人の皇太子を擁立すべきではない。先王は正妻との間になかなか子が宿らず、第二夫人との間に出来たテヒルマ王子が先に皇太子に選定された。その後ルシリナ王子が正妻に授かると、途端に宮中は分断し、権力争いに突入していった。
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