出逢い

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僕の雑な自己紹介を受けて、 「そう。ついでに、わたしは誰かな?」 と、相変わらず無邪気なニコニコ顔で言われた。 ベタな面倒な展開だった。 「って通りすがりの高校生に訊いても仕方ないか」 笑顔をほとんど崩さず無邪気な口調で言った。 僕が突っ込む前に言われてしまった。 「この近く、歩いて10分くらい掛かるけど交番あるから、そこで訊けば良いんじゃない?」 「うん、そうする!って事で連れて行ってくれない?」 当然、ここで断る訳にはいかない。 ここまで来て、断る訳にはいかない。 僕の勇気ある行為は、最低でも後10分は延長しそうだ。
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