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「それにしても、年頃の女の子を、年頃の男の子の家に泊まらせるって、普通ないよね」
そう言われれば、普通はそうだよな。
「もしかして、わたし貞操の危機?」
「残念だが僕は君に微塵の興味もない」
「だよね。そういう話したらすぐ照れるタイプじゃない?」
僕達の会話は実に無益なものだった。
それにしても、この時間帯は思ったより人通りが少ない。
普段は学校が終わるとほとんど直帰していたから、ここまで遅くならない。
さっき女性一人(不審者云々は大丈夫だろうか)とすれ違った以外、車しか通らない。
僕は、この変な少女を救う事に成功したようだ。
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