出逢い

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「そんなに長々と考え事なんてしないで、一旦キミの家に上がらせてもらって良いかな?」 ……。 夢ならば、いつか覚める。 帰って落ち着こう。 少なくとも母親という第三者に会うので、そのリアクションを見てみよう。 ……おっちゃんにはどう見えていたのか。 あーあ。 こんなアホらしい夢をみる要因が思い当たらない。 潜在意識ではアホらしい物が好きなのか、僕は。 ……このまま寝るとどうなるのかな。 夢の中の夢。 結局、夢落ちか。 どこからが夢か、なんて覚めてしまえば関係ない。 すぐに無くなる幻想だと思うとこの少女の存在も儚く見える。 「琉斗って童貞じゃない?」
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