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夢が覚める事なく。
僕らは僕の家、ごく普通の僕の家に帰った。
当然謎の女の子(名前を決め忘れた)は消えず、無益な会話を繰り広げて来た。
仮に悪魔だとしても、そうは感じない、低俗な話ばかり振ってきた。
母親は先に帰って来ているようだった。
「僕は先に入って、母さんに説明してくるよ」
玄関を開けて、その場で母が来るように声を掛けてみる。
そういえば、僕が遅く帰って来た事は無いのに、携帯には母からの着信は無い。
僕はどう思われてるんだろう。
「母さん、ただいま」
「お帰り。遊びに行ってたの?晩御飯は食べた?」
「うん」
「今日は打ち上げじゃなかったわよね?琉斗にもやっと遊びに行く友達が出来たのね」
母は嬉しそうに言った。
あまり良く思われていないようだ。
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