帰宅致しました

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「えーと、何か付けて欲しいと言うか、希望の名前は無いかしら?」 母が、勢い良く突っ込みを入れた少女に向かって言った。 彼女が怒ったとでも思ったのだろうか。 「んー……」 しばし沈黙。 因みに、僕はパックに入ったポテトサラダ(母が買って来た)を夜食として食べている。 「……メア」 ぼそりと言った。 結局母と変わんないじゃん。 「いい名前ね!芽阿とか萌亜とか、漢字も沢山あるしね!」 「……僕はカタカナのままの方が良いと思うな」 何故、厨二男子のごとく当て字にこだわるんだ。 僕は中2の時、それを格好良いとは思わなかったが。 漢字の意味が言葉の意味と一致していたら、若干、感動はするけど。 「じゃあ、これからは取り敢えずメアって呼ぶよ」 隣の女の子、もとい、メアは笑った。
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