47人が本棚に入れています
本棚に追加
「えーと、何か付けて欲しいと言うか、希望の名前は無いかしら?」
母が、勢い良く突っ込みを入れた少女に向かって言った。
彼女が怒ったとでも思ったのだろうか。
「んー……」
しばし沈黙。
因みに、僕はパックに入ったポテトサラダ(母が買って来た)を夜食として食べている。
「……メア」
ぼそりと言った。
結局母と変わんないじゃん。
「いい名前ね!芽阿とか萌亜とか、漢字も沢山あるしね!」
「……僕はカタカナのままの方が良いと思うな」
何故、厨二男子のごとく当て字にこだわるんだ。
僕は中2の時、それを格好良いとは思わなかったが。
漢字の意味が言葉の意味と一致していたら、若干、感動はするけど。
「じゃあ、これからは取り敢えずメアって呼ぶよ」
隣の女の子、もとい、メアは笑った。
最初のコメントを投稿しよう!