帰宅致しました

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「見えない何かを全否定されて天使も悪魔も種類が減り、力が失われた。 ま、そんな中でもわたしは強い方だけどね。 人はいつでも夢を見るからね。 それから、何でわたしが道で寝転がってて、何でキミが見付けたか。 わたしは仕事が減っちゃったから遊びに来ていた。 キミは他の誰よりわたしの事を知っていたから、最初に見付けた。」 「? 僕は全然、君の事を知らなかったけど……」 「いや、知っていた。そして何より興味を持っていた。キミにしか見えない程に」 あれって僕が拾わないと、永遠の放置プレイになる所だったのか。 「話し疲れたから、このくらいで良いかな? 他に聞きたい事はある?」 「いや、大丈夫」 それ以上話されると僕の理解が追いつかない。 既に追いついていない。 話を耳で聞いて理解するのは、疲れる。 だから僕は人の話が聞けないんだな。
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