これはチャンスなんじゃないっすか?

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この部屋にはもう半年もの長い間通いつめている。 いつもの風景。 変わらない場所。 だがここはオレの知る世界からはかけ離れている気がした。 見知らぬ世界。関わってはいけない世界。隔離された世界。 そんな事を一瞬にして考えてしまった。 テーブルに座っているいつもとは違う、イレギュラーな存在が一人いるだけなのに。 それは男だった。輝くような金髪に綺麗なラインをした輪郭。高そうな服を着て、優雅に座っている。 だがその優雅さとはかけ離れた、絶対的な存在感がこの雰囲気をかもし出している。
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