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「君が雅君かな?」
声に重みがある。まるで王から命令をされている兵士の気分だ。
「ああ。それより早く始めないか?」
挑戦的な口調で余裕な態度で椅子座る。こいつと喋っていると、戦う前から心を折られそうだったからだ。
「前置きは無しか・・・フフフ噂通りの面白い男のようだ」
どんな噂が流れているかは知らんが、どうせろくでもない噂に決まっている。
「では始めようか。君が私に勝ったら今までチェスで受け取った賞金を全て君にあげよう。奇跡を起こしてみなさい。」
よほどの自信家、いやそれに伴う実績があるからこその言葉だろう。
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