この世界の理っすか?

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気がついたら白い天井だった。 なんて一度は言ってみたかったが、残念ながら気を失わずに視界が歪んだかと思うとこの場所に来ていた。 中途半端なまま作業をストップしたとしか思えない廃屋のようで廃屋じゃないような場所。 幽霊が出るって言ったら7割方信用出来そうなそんな場所である。 「気がついたか?」 「気を失ってないですけどね」 「ハハハそうかそうか。いや一度言ってみたくてな?」 お前もかい・・・ さっき急に現れたガッチリした男が大声で笑っている。 良い人そうだ。少なくともオレの命を狙っていそうではない。敵ではなさそうだ。 「俺は市原一馬(いちはらかずま)だ。よろしくな」
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