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身体から「愛」を失ってしまったアイツは、思いやりが欠けている。 「手…痛い。」 ギュッと握りしめられている手を見つめながら、アタシはそう言った。 「…五月蝿い。」 アイツは相変わらず悲しそうな表情のまま答える。 いつも、そうだ。 だから、悲しい。  
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