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指差す方向には、呆然と突っ立っているアイツ。 「よく見てよ!顔!泣いてるじゃん!」 友達は、まるで未確認生物を見つけたようにはしゃいでいる。 アタシはじっと目を凝らして、アイツの顔を見つめた。 虚ろな表情で、睫の長い瞳から涙が零れ落ちている。 綺麗に、静かに。  
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