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「お前最近ムダに落ち着いてるよな。おらおら、まだ子供だってのに」
光くんに言われた。子供じゃだめなの!もっともっと大人っぽくなりたいの!………だって、だって……
「りゅーたーろー!ほら、帰ろー?」
「ん、」
茶色い髪の毛がふわふわしてて、甘い香水の匂い、かっこいい服装、大人っぽい体型。中身は子供って言われてる高木だけど、やっぱり大人だから恋愛にも慣れてて…
「龍太郎、……ん。」
ほら、また余裕な顔してそうやって手を差し伸べてくる。
俺はちょっとしたことで高木にドキドキして、いっつも余裕なんてこれっぽっちもないから…
「いいよ!ばか!」
素直になれずにいた。手繋ぐくらいで恥ずかしくて、顔が真っ赤になっちゃうなんて…絶対高木にめんどくせぇやつって思われちゃうもん!そんなの嫌!
高木に嫌われるとか、俺死んじゃうよ!高木の隣にいても平気な顔できるくらい、もっともっと高木に似合うようにならなきゃいけないの…っ!
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