キミ色

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  「…そっか。大丈夫なら良かった。会いに行こうと思ったんだけどやっぱり今日はやめとくね。」 少し落ち込んだような知念くんの声。 どうしようどうしよう。知念くん、大丈夫じゃないよ俺…っ! 「じゃ、またね…。」 会いたい。会いたいのに‥っ 知念くんにぎゅって抱きしめてほしいのに…。今ちゃんと伝えなきゃだめじゃん俺っ! 「ま、待って知念くん!」 「えっ?」 とっさに出た俺の声。 「龍太郎?なに…?」 「……………っ」 でも、いざとなると伝えたい言葉が出てこない。 「…なんか言ってくれなきゃわかんないよ…、電話…きるよ?」 知念くんに会いたい。 知念くんに触れたいよ‥。 涙がまたぽろぽろと溢れ出す。  
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