キミ色

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  「……ぃ、…ょ…」 「なに?ごめん龍太郎。もう一回言って?」 「会い、たい……っ、…ちね、く…に会いたいよ…ぉ、寂しくて…俺…涙止まんない…っ」     ――――ふわっ…… 「……ふえっ?」 「よくできました♪」 いきなり誰かの腕が、俺を優しくつつみこんだ。 この香り…知念くん。 「な、んで…?」 「龍太郎が会いたいって言ったから会いにきた。」 振り向けばマフラーを巻いてて、鼻とほっぺが真っ赤な知念くん。あぁ、かっこいいなぁなんて。 「龍ちゃんが会いたいってなかなか言わないから、ずーっと部屋の外で待ってたんだよー?もー…かわいいんだからぁ、龍ちゃんは。」 「…ちね、…くっ」 涙がまた溢れ出して、うまく喋れない。 「もうっ!泣かないの!せっかく会いに来たんだからにこって笑ってよぉ!」 ちょっとふてくされて、真っ赤なほっぺをぷうっと膨らます知念くん。可愛いんだけど、俺が寂しいときはいつも王子様みたいに迎えに来てくれる。 「…ぅ、…ぅえ…っ、ひっく…、ずびぃぃぃい!!」← そんな知念くんが愛おしくて、余計に涙が止まらなくなる。俺、幸せものだぁって。  
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