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でも、キミを知れば知るほど、喋りたい、近づきたい、触れたい…
今までそれなりに彼女もいた僕だけど、こんなに臆病になるのは初めてだった。
だからいつもこの桜の下で、「すき」ってつぶやくの。キミに届くといいなって。
毎日会いたくて。少しでも君の傍にいたくて。キミの声が聞きたくて…。
この想いが君に伝わるまで、あとどのくらいかかるんだろう。
一生伝わることなんてないかも…なんて、また僕は桜の下で「すきだよ」って…………
「あの…っ!」
「えっ?」
「これ、落としましたよ。」
「…っあ、ありがと」
キミを見つけた桜の木の下で。キミと出逢った桜の木の下で…
はやく伝えたいな。
「 君 が す き 」
end
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